ちゃんしん

金融腐蝕列島 〔呪縛〕のちゃんしんのレビュー・感想・評価

金融腐蝕列島 〔呪縛〕(1999年製作の映画)
4.2
企業は誰の為に存在するものなのか?

反社会勢力と繋がってしまう理由は企業の為とかいろんな理屈があるのだろうが、一番の被害者は何も知らない真面目な従業員だろう。
こういった事件が明るみになった場合、その事件を危機と捉えるのか?
チャンスと捉えるのか?
によってだいぶその企業の姿勢が明らかになる。
危機と捉えて損失を最小限にしようと後向きに対応すれば、ただただ疑念や疑惑が深まるだけだろうし、反対にチャンスと捉えて全てを前向きに対応すれば、社会的信用と組織の結束に繋がる。
悪いことに加担したものは必ず「危機」と感じるだろうし、加担しないものは組織を洗浄出来る「チャンス」と捉える。 こういった事件が起きた時こそ、本来の人間性が出るものだ。

悪い奴は逃げる隠す誤魔化すことに腐心して、必ずその本性を現す。
真っ当な人間は何も無いから逃げなくても良いし、隠さなくても良いし、誤魔化さなくても良い。
悪い奴はすぐ分かる。
そういう奴は絶対に信用してはいけない。

真面目に生きる皆が幸せになる為に存在するのが企業や社会であって、働かないものや反社会勢力を幸せにする為の企業や行政や政治などがあってはならない。
ちゃんしん

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