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始めか終りかのにくのレビュー・感想・評価

始めか終りか(1947年製作の映画)
4.2
『始めか終わりか』(The Beginning or the End, Dir. Norman Taurog, 1947)。第二次世界大戦時、物理学者J.・ロバート・オッペンハイマーをリーダーとし、アメリカ、イギリス、カナダが共同で行ったマンハッタン計画(Manhattan Project)、即ち原子爆弾開発計画の経緯をドラマ化。他国に先駆けて原子爆弾開発に勤しんだアメリカが、1945年7月16日にニューメキシコで行った史上初の原子爆弾実験を経て、同年8月6日広島、8月9日長崎への原子爆弾投下を「成功」させるまでを描く。
 本作は、当初、パラマウント社のプロデューサー、ハル・B・ウォリス(Hal B. Wallis)も映画化を目指していた。ウォリスと親しかったアイン・ランドがそのためにオッペンハイマーにインタビュー取材をするなどして脚本を準備していたが、ウォリスはMGMとの競争に敗れ、ランドの脚本内容の一部(大枠)がノン・クレジットで利用された(Mitchel)。

参考文献:Mitchel, Greg, The Beginning or the End: How Hollywood and America Learned to Stop Worrying and Love the Bomb, New York: The New Press, 2020 (Kindle).

※Shapiro にも本作に関する言及あり。
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