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太陽を盗んだ男のkazu1961のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.4
「太陽を盗んだ男」
1979/10/6 公開 日本作品 2017-31
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1970年代ランキング7位 再鑑賞

非常にシュールな作品!!目的もなく自宅で原爆を作る男、国会議事堂や皇居前でのゲリラロケ、今では作れないであろう伝説的な作品です。
「シン・ゴジラ」でもロケされたラストシーンでの科学技術館の屋上の場面は、本作のクライマックスの戦いの場面と合致、最初の仮題が「日本対俺」であったことも考えると本作をオマージュされてるようにも思われます。
また若かりし日のカッコよくシュールな沢田研二、既に渋い菅原文太、こんなにキュートだったかなと思える池上季実子、超端役の水谷豊など俳優陣もみごたえありです。70年代後半を感じさせるポップでシュールな世界観は秀逸なですね!

「原爆を作って政府を脅迫する」という奇想天外なアイデアの日本映画。マツダの車両提供による大掛かりなカーアクション(沢田が劇中で運転したマツダ・サバンナは当時新型で惜しげもなく破壊している。)、国会議事堂や皇居前をはじめとしたゲリラ的な大ロケーション、シリアスで重い内容と、ポップでエネルギッシュな活劇要素が渾然となった作品である。原子爆弾製造や皇居前バスジャックなど、当時としてもかなりきわどい内容となっている。
1999年キネマ旬報「映画人が選んだオールタイムベスト100」日本映画篇では13位、2009年「オールタイム・ベスト映画遺産200(日本映画編)」〈日本映画史上ベストテン〉では歴代第7位に選ばれている。
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