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太陽を盗んだ男のSupernovaのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.1
超好きって訳でもないのになんだか記憶に残ってる作品ってあるよね。僕にとって『残響のテロル』はそういう作品で、その影響元と言われているのが本作。

『天国と地獄』『タクシードライバー』が浮かんだ。
菅原文太が『天国と地獄』の仲代達矢役。警察をおちょくる感じは沢田研二が山崎努役だな。
沢田研二に「勝手にしろ」って言わせんのは良い遊び心だね。

多少の強引な物語運びも雰囲気で許せてしまう。被爆とか放射性物質の取り扱いとか突然始まるメロドラマらしき何かとか本当に笑っちゃうくらい下らないんだけど、原爆仄めかした愉快犯なんてのがそもそも馬鹿げてる時点でそれ以外は瑣末なことよ。

ラジオDJの女性がなぜあそこまで彼に執着するのか分からない。普通に頭おかしい。

プロップとはいえ猫に殺虫剤はまじでやめろ。

具体的なことは分からないけど、電話線切って範囲を狭めていく手法は予めどこからかけてきてるか分からない限り通用しなくない?犯人との通話が切れる可能性はないの?
なんで都合よく彼が使ってる電話だけきれないのかが分からなかった。

犯行予告する英雄気取りってみんな好きだよね。本質的にはテロリストなのに、世界を救ってくれるんじゃないかと錯覚させてくれる。『デスノート』とか『ダークナイト』とか『コードギアス』、広義では『ONE PIECE』もテロリストの話だし。
世界を変えてくれそうな気がするキャラが好きなんだよ。みんなこの世界が不満だから。
理屈じゃねえ、魂に訴えかけてくる熱いものがある。

やっぱ昔の日本の作品は好きだ!
邦画嫌いだと思ってたけど、これ単に現代の邦画のクオリティが低いからだったんだな。全然拒否反応出なかったもん。最高!
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