佐藤克巳

与太者と小町娘の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

与太者と小町娘(1935年製作の映画)
4.5
野村浩将監督のヒットシリーズで、「令嬢と与太者」から11作全て演出の1本だが、サウンド版サイレント映画のドタバタアクション喜劇の傑作だった。磯野秋雄、三井秀男、阿部正三郎の3人組が、山の木樵組のお荷物だが組頭上山草人に気に入られ愛嬌を振り撒く。上山が事故死し、東京から娘坪内美子の許婚大日向傳が組頭となり、弱みに付け込む山下の組頭山口勇率いる一団と大喧嘩となる。3人組は、斥候に出て囚われの身となったが脱出し、負傷した大日向を救出する殊勲を挙げる。まるで日活の「渡り鳥」シリーズを彷彿とさせ、ほのぼのとした味わいがあり他の作品も是非鑑賞したいのだが?
佐藤克巳

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