レイチェル

ドリアン・グレイの肖像のレイチェルのレビュー・感想・評価

ドリアン・グレイの肖像(1945年製作の映画)
4.2
最近原作を読み、妄想が爆発する前に鑑賞。とても素晴らしかった!

とわさん、いつもありがとうございます!何から何まで最高でした。

原作の持つ貴族感が映像で確認でき、超絶美しくなければ成立しない主役の俳優さんのビジュアルも、お上品な歌舞伎役者の様なお顔立ちと立ち居振る舞いで、元々は無垢な美青年だったという設定にぴったり。

そんな彼が快楽主義の貴族に毒され、ドンドン汚れていくのだけれど…

美しい肖像画が、ホラー展開するだなんて。しかも肖像画のシーンだけ天然色になるとか、お洒落すぎるモノクロ映画。

悪行でお顔にブツブツができるのは心底怖い。今夜、夢に出てきそうなブツブツ。

原作と少し違う点の、恋人を捨てるきっかけがすごく意地悪だった。今夜、帰らないでほしいって言ったのは貴方なのに。試す男ってサイテー。悪知恵を付けたあの人が諸悪の根源。

原作者のオスカー・ワイルドは私の大好きなアイルランドの作家さん。
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