喧嘩の美点は仲直りができること

東京暮色の喧嘩の美点は仲直りができることのレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
4.0
親子の暗い絆がテーマです。
時代背景もありますが、家族という不可分の繋がりを「血縁の呪い」のように、個人に付き纏うものとして描かれます。
現代でこそ血縁関係の力は昔ほど強くないものの、公開当時は分かち難いものだったのだな、と感じます。
母を憎みつつも自分が母になっていく姿は陰気で痛々しいです。
家族というものの陰を強く意識した作品でした。