kazu1961

E.T.のkazu1961のレビュー・感想・評価

E.T.(1982年製作の映画)
4.5
▪️Title : 「E.T.」
Original Title :「E.T. the Extra-Terrestrial」
▪️First Release Year:1982
▪️JP Release Date :1982/12/04
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :
第40回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門
作品賞受賞作品
第55回アカデミー賞 音響効果賞
視覚効果賞、音響賞、作曲賞
▪️Appreciation Record :2020-490 再鑑賞
🕰Running Time:115分
▪️My Review
〜えっ!まだこんな作品をレビューしてなかった①〜

“ E.T. phone home.”
40年近く経っても全く色褪せない感動の名作です。多分映画史上で最も愛された映画のひとつではないでしょうか。
ほんと、夢のある作品です。スティーブン・スピルバーグが宇宙から来た生命体のイメージを一新してくれました。そう、彼らはキュートで抱きしめたい存在かもしれないということを本作で示してくれました。
家族揃って楽しめるSFアドベンチャー作品で、スピルバーグが子供時代に捧げたオマージュです。
孤独な少年エリオットが、仲間に置き去りにされた宇宙からの生物E.T.と友達になります。エリオットはE.T.にコミュニケーションの仕方を教え、ビールやキャンディを味わせたり、妹のガーディの服を着せたりして、地球の習慣を紹介していきます。もちろん彼らの友情の秘密は長く続かず、エイリアンを実験台にしようとする政府の役人から狙われるのですが。。。
本作は、全ての観客の持つ子供の部分にアピールする温かなアドベンチャー作品として機能し、エンディングでは涙腺崩壊させられました。ジョン・ウィリアムズの有名な音楽もその場を盛り上げています。
だからといって、甘ったるくならないのは、スピルバーグのペース配分とユーモアと悲しみをミックスしたマシスンの脚本、さらにE.T.のしゃがれ声を担当したパット・ウェルシュなどの演技のおかげです。少年エリオットを演じるトーマスは、ほとんど一人でこの映画を背負い通しているのも素晴らしいですね。あと、7歳のドリュー・バリモアも、どこから見てもバリモアでした!これも見どころですよね!!
本作のテーマは“出逢いと別れ”その背景には、スピルバーグ監督自らが経験した「両親の離婚」があり、SFは表面的な要素にすぎないというのも有名な話ですね。ラストで少年がE.T.に別れを告げるシーンは、両親の離婚を受け入れるメタファーでもあるんですね。
本作、公開と同時に、アメリカでおよそ3億ドルという当時の映画史上、最大の興行収入を記録します。全世界では『ジュラシック・パーク』(1993年公開)、日本では『もののけ姫』(1997年公開)に抜かれるまで、映画の配給収入の歴代1位でした。

誰もが必ず一度は観たことのある、子供時代を想起させる素晴らしい作品ではないでしょうか。

▪️Overview
地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたスティーブン・スピルバーグ監督による大ヒットSFファンタジー。アメリカのとある森に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。人間たちの追跡が迫り、宇宙船は逃げるように飛び去りが、その際に1人の異星人が取り残されてしまう。森のそばに暮らす少年エリオットは、その異星人と出会い家にかくまう。兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていくエリオットたちだったが……。(引用:映画. com)

出演は、ヘンリー・トーマス、ディー・ウォレス、ドリュー・バリモア、ロバート・マクノートン、ピーター・コヨーテ。
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