菩薩

ハメルンの笛吹きの菩薩のレビュー・感想・評価

ハメルンの笛吹き(1972年製作の映画)
3.5
ヘルツォーク『ノスフェラトゥ』に匹敵するスーパー鼠映画🐀怖いよ…普通に怖い…。フロイドの1stばりにサイケで(主にギターの絵柄が)シド・バレットのソロばりに陰鬱で不気味。ご存知ハメルンの笛好き野郎な訳だけど、本作のピロピロさんは一応救世主的立ち位置、とは言え自分の唾液ベロベロの縦笛を可憐な乙女にプレゼントするあたり若干のペド臭がするが…。当たり前に存在する搾取構造と偏見・差別、そんな既存の権威・価値観の崩壊、人々を救う芸術の真価と、ヌーヴェルヴァーグの精神性に富む寓話に仕上がってる印象、巡礼者が全く無意味な聖遺物(仮)を放棄するとこなんて結構重要な気がしたが。砂糖菓子の聖堂模型が🐭に食い破られるとこがやはりなかなかの衝撃だったし、まぁまぁな数の🐭がモリっと出て来て戦慄が走った…。最近の俺はもはや世のアホなジジババだけ全滅せよとの終末思想に侵されているから、令和の笛吹き野郎となるべくレッドスネークカモンしようかと思っている。ベルセルク→鋼の錬金術師→ジャンヌダルク裁判、焼死体見せてくれたら点数UPだったけど、これどちらかと言うとお子様向きなのかな?
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