なに?あの陽気なパーカッション合わせた焼き芋の曲は…
ストーリーに一切関係ないのに強烈なインパクト。理解しようとしてはいけない類いのやつだ。
変人の大学教授というのが、笠智衆の朴訥とした棒読みに凄まじくマッチ。
これ渋谷実ワールドの珍妙さを名刺的に紹介するのにベストなキャラクターなのでは??
昔話をしたい淡島千景にピシャリと『俗物』と言い放つから痺れた。酔拳というか…人間失格の「わざ、わざ…」というか…油断が瀕死のダメージを招くあの感じ。
もらい子のお志麻さんと恋人の川津祐介が変わった家族とのいざこざを乗り越え果たして結婚できるのか、という話だったのに途中から、誰も反対してないし、むしろ私たちは笠智衆と北林谷栄にしか気がいかない。
笠智衆の色んなパターンの棒読みを愛でるのに夢中になった結果、ストーリーはあって無いようなものなのに尺が2時間にも及んでしまった映画。
ケイオス…
小津がシュープリームスだとしたら、澁谷実はシャッグス…(個人の感想です)