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公園通りの猫たちのmitakosamaのレビュー・感想・評価

公園通りの猫たち(1989年製作の映画)
2.6
東映YouTubeにて。初めて見たが、猫好きでミュージカル好きな自分としては、その出来の中途半端さに如何ともしがたい感情が湧き出たぞ。

渋谷の公園通りで、ミュージカルに挑む劇団員たち。荻野目洋子とか。猫をモチーフにしたミュージカルって…まんまキャッツだな…。というか劣化版キャッツなのがまずイタい。俳優たちは頑張っていたとは思うが、どうしてもね…。
そしてミュージカルの配役と共に渋谷に住む野良猫の活躍が描かれる。これが人間側の配役と猫たちがリンクしているのかな?と思ったらそうでも無い。
なんか、人間のドラマと猫のドラマがずうっと平行線のママなんだよな。

まず『猫は自由に生きるから野良が一番幸せだ』みたいな論理が我慢ならん。(公開当時は家猫よりも外猫の方がメジャーだったのかも知れないが)

なんか映像的にはけっこう凝ってもいるんだけどな。アニメパートは東映動画と東京ムービー。しかも長友和秀が演出じゃん。
渋谷のロケもあるが、セットもかなり組んでる。ミスド前の風景って多分セットだよね???
合成も頑張ってる所が多いし、実は見応えあるシーンは多い。

だのに何故…。
後半、塩沢とき演じるザーマスおばさんにより、渋谷で猫狩りが行われる。ゴーストバスターズのパロディっぽいな。なんかムチャクチャだし、撮影で酷いことしてないだろうかと心配になる。
何より、捕まった猫を助けるのが、ただの1匹の猫でミュージカル女優らは一切関わらない。ええ?これは脚本的にダメじゃ無いのか???

面白くなりそうな雰囲気はある。だが猫愛は感じない。それが決定的にダメだ。
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