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シャインのkuuのレビュー・感想・評価

シャイン(1996年製作の映画)
3.5
『シャイン』
オーストラリアの実在の天才ピアニストであるデイヴィッド・ヘルフゴットの半生を主演ジェフリー・ラッシュで描いてる。
ジェフリーは第69回アカデミー賞主演男優賞をはじめ多数の映画賞を受賞したそうな。
デヴィッド(ジェフリー・ラッシュ)は、音楽家になれへんかった父ちゃんピーターから英才教育を受けて育った。
父ちゃんの反対を押切って、ロンドンに留学したデヴィッド。
せやけど緊張と父ちゃんとの対立から、彼は精神を病んじゃう。。。
これがなかなかの感動作すよ。😖😢
主人公は精神に異常をきたすものの、一人の女性に出逢ったことから己を解放して、晴れて人間的な幸せを手に入れるちゅうストーリーやけど、
実在のモデルがいて、かつ、かなり伝記的な物語で、そこにやフィクションを付け加えることってのはかなり難しい状況にあったんかな。
せや、逆にそれが不幸中の幸い。
てか、ゴリゴリごつごつした展開に何か人間的な丸みや温かみを感じさせてたかな。
ヒックス監督てのはドキュメンタリー出身やさかいに、こないな演出も当然計算しとったんはみながら分かってきたのかもしれません。
親子の歪つな情てのが人をホンマにイカれさせてしまうか、家族の絆から離れて初めて自由てのを手に入れた人が他人との出会いの中から、どないして再生していきよんのかを見つめて、人と人との巡り合わいから生じる人間愛を描くことによって、人生の幸せとは何かと、スラリと問いかけてくるんはよかった。
お餅の論、俳優陣も充実してるし、演技も好みっす。
ラフマニノフ のピアノ協奏曲第三番をホンマ華麗に弾きこなす天才ピアニストを演じとるラッシュや、堅物のガンコ親父役のミューラー・スタール、ほんで生涯の伴侶となる心優しい占星術師のリン・レッドダムーヴ(ヴァネッサの妹)
が、それぞれ彫りの深い演技やったっすね。
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