はる

カウボーイのはるのレビュー・感想・評価

カウボーイ(1958年製作の映画)
3.4
ヒロインが無表情で魅力がなかったので、集中して鑑賞することが出来なかったんですが、主人公のハリスが思いのほかいい男に見えてきたので、中断して最初から鑑賞し直しました。

カウボーイに憧れるホテルマン、フランク・ハリスの成長物語です。
ヒロインに良いところを見せたい、という理由もあって、ホテルの宿泊客リースに投資し、自分も牛追いのパートナーにしてもらいます。
しぶしぶ了解したリースでしたが、馬にもろくに乗れないハリスには何の期待も持っていませんでした。
ハリスの方も、「仲間の命より牛が大切」という利益主義を体験し、憧れと現実のギャップに戸惑います。
そこから二人に師弟、というか父子のような関係が徐々に出来上がってくるんです。

こういうの、今の社会でもありそうですよね。
ベテランが向こう見ずな若者に教わる事もあるようです。
結局ヒロインとのシーンは少な目だったので、この点も良かったと思います。

原作はフランク・ハリス、『カウボーイとしての私の回想』
主人公と原作者が同じ名前でした。
はる

はる