ゆみモン

山河ありのゆみモンのレビュー・感想・評価

山河あり(1962年製作の映画)
3.7
1962年
久板栄二郎・松山善三:脚本
松山善三:監督
『名もなく貧しく美しく』に続く松山善三監督作品。

大正7年、農業移民団としてハワイに渡った一組の夫婦と、移民の青年と結婚するために太平洋を渡った少女。4人の男女とその子どもたちを中心に、終戦を迎えるまでの日々を、3か月のハワイロケで描く。

1984年のNHK大河ドラマ『山河燃ゆ』(原作:山崎豊子『二つの祖国』)を彷彿とさせる内容だった。
この大河ドラマも、(日米関係なので)放映当時物議を醸した記憶があるが、1962年に同様のテーマの映画を公開しているとは凄く責めていると思う。
2時間の尺に無理やり押し込んだ感は否めないが、戦争の愚かさや民族とは?国籍とは?祖国とは?…というテーマは十分に伝わってきた。