小倉トースト

アインシュタインの脳の小倉トーストのレビュー・感想・評価

アインシュタインの脳(1994年製作の映画)
4.0
偉大な歌手や偉大な選手たちは偉大な努力家であった。

なんだかとても心に響いた言葉。

アインシュタインを人は天才と呼ぶ。
人類が考えもつかなかった新理論を生み出し、宇宙をより理解でき、原発を作るきっかけの一つにもなった。

新常識は興奮と恐怖が紙一重に存在するんだなと思った。
新しい理論に喜ぶ人たちもいれば、それを恐ろしい方へ利用してしまう人たちもいる。

ただみんな、何かを守りたいからそのような行動を取る。

国を守りたい、大切な人を守りたい、そう言ったそれぞれの正義感で戦争という恐ろしい出来事を作り上げてしまった。
ことが大きくなって、誰も止められなくなった。

人間の哀れさをとても痛感した。
自分があの時代にいたら、お国のために必死に働いてたかもしれない。

決していけないことだし、2度と繰り返してはいけない強く思う理由は、このような状況になってしまった時、止められなくなると分かっているからかもしれない。
誰にも止められなくなる。最悪な事態を招かないと、終われない。
原爆が落とされた日みたいに。

アインシュタインの歴史を紐解くには、戦争も深く関わっているのだなと思った。

このドキュメンタリーを見て思ったことは、天才という言葉に惑わされてはいけないなと思った。
みんなが思うヒーローや天才は一夜にしてなれるわけはない。
そんな人は存在しないと思う。
みんな地続きに、日々努力してきたから、ある日他人から、あの人は天才だと言われるようになるのだと思う。
だからアインシュタインが「自分は特別ではない」といいう理由もすごくわかる。
謙遜しているのではなくて、昔からずっと研究というものをしてきただけ。自分の才能を磨き続けてきただけ。
それはアインシュタインだけでなく、私たちにもできる努力であり、私たちもアインシュタインと同じく可能性はある。

一万時間以上努力し続けれた人だけがプロになれる。

誰だって努力し続ければ天才になれる。
くさいけれどそんなことを思った。
小倉トースト

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