まめだいふく

偽装の女のまめだいふくのレビュー・感想・評価

偽装の女(1937年製作の映画)
3.0
 私がオバサンになっても

 20歳のフィービーはブラウンという名の医者と恋に落ちる。しかしブラウンは戦争に行ってしまう。
 それから10年後、ブラウンは無事に戻ってきたのはいいけれど、何だかそっけない。
 え? すっかりオバサンになってしまった私に興味なくなった? それともまさか、私がフィービーってことにそもそも気付いてない?

 ふ ざ け ん な!

 というわけで主人公のフィービーは若作りして別人のふりをしてブラウンに最接近するのであった。

 今もなお論争が絶えない、いわゆる『女性の30歳はオバサンか否か』問題を取り上げたラブコメ。
 センチメンタルなヒロイン、フィービーをキャサリン・ヘップバーンが魅力的に演じている。
 彼女を取り巻く周囲の女性たちのドタバタぶりも面白い。

 ところで、30歳はオバサン(あるいはオジサン)か否か問題について、私見ですが、まだまだ30歳は若いと思いますがね。平均寿命が延びているというのもあるし、晩婚だって珍しくない世の中だし、30代なんて人生まだまだこれからってときではないかと。まあ、要は気の持ちようじゃないでしょうか。「年取ったなー」とか「老けたなー」とか思ってると、本当に老けちゃう気がする。心が老けると体も老けます……多分。


 余談

 今は年齢非公表にしている中川翔子が、以前は自分の誕生日になる度にSNSで「○○歳になりました!」じゃなくて「レベル○○になりました!」ってファンに報告していたのが印象的だった。歳を重ねることを ‶老いる” と捉えるのではなく ‶経験を積んで成長する” と捉えているポジティブさがいいな、と思った。
 まあ、単に彼女がゲーム好きだからだけなのかもしれないけど(笑)。
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