ほぼ毎日おひとり様

悲しみよさようならのほぼ毎日おひとり様のレビュー・感想・評価

悲しみよさようなら(1990年製作の映画)
3.6
この頃、ハリウッドのスタジオから地方のテレビ局までアメリカ中が必死になって探していたのが「カウンター・カルチャーのアイコン」。

なもんだから、作り手側の予算とイタい思い入れが強すぎて、今観るとツッコミどころ満載を飛び越えて、「こんな映画追いかけてた自分が恥ずかしい…」と思うセリフやキャラ、シチュエーションがてんこ盛り。

それでも、なぜか当時は逆張りのこういう「わざとダサいカッコして、ヤギを自宅の庭に飼う養子」が、不思議な可愛さを放っています。

単なる「ダサいダメダメ女子」映画に終わらないのが凄い✨

普通、この手の救いようがないキャラは、ドン底まで落ちるのに、さすがハリウッドトップ女優には、最初っからディンキー(ウィノナ)が好きなカーストの頂点の男が用意されてるんだもん。

この映画が好きな理由の1つは、メリッサ・エスリッジのハスキーヴォイスで歌うメインとサブの2曲。後まで耳に残りました🎵

80年代には、主題歌と映画が相乗効果を上げる映画が多かったですが、この(映画をはじめとする興行面での失敗が続いた)あたりから、映画業界と音楽業界の歯車が狂ってしまいましたね。