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柔らかい肌のfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

柔らかい肌(1963年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

トリュフォー10本目。
『突然炎のごとく』のジャンヌモローとは対照的に今作ではピエールに感情移入してしまうほどフランソワーズドルレアックの美しさに見惚れてしまった。ピエールが足/脚フェチであることを示唆する描写が何度かあったが自分は違うので気持ちが分からなかった。実際にトリュフォー自身も足/脚フェチらしい…。
やはり映像が何より素晴らしくて『突然炎のごとく』からさらに良くなっていた。今作に関しては映画の一部分として切り離して語ることが難しいほど映像の強度が高く、セリフ無しでも成り立つ気がした。
トリュフォー作品を15年前に何本か観た時にはこんなに映像の素晴らしさに感動した記憶は無いのだけど、良さが分かるようになったのか自分の感覚が変わったのか、とにかく今回はどの作品もとても気持ち良く観られている。
朝食のトレーを部屋の外に出したり、リビングと寝室の仕切りを上げたりすることでセックスを示唆するのは単純ながらもベッドでキスしてベッドサイドランプを消すほど陳腐ではなく実際的な描写でとても良かった。
ニコルのパパとして出てきた男性がピエールとは別の愛人というようなオチを想像してしまった。
ジョルジュドリューの音楽も今回はとても良かった。
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