CANACO

ビッグ・フィッシュのCANACOのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
4.1
10年以上前に鑑賞し、これはオールタイムベスト10に入ると当時思ったが、気づけば筋をすっかり忘れてしまっていた。再鑑賞し、やはりオールタイムベストに入る作品と確認。

仮にウォルト・ディズニーがアニメファンタジーの王だとしたら、ティム・バートンは実写ファンタジーの王で、彼の作品群の中でも「ファンタジーとは何か」を現実世界から教えてくれる本作はベタ褒めするしかない。

素敵なシーンは山ほど。ジャケットの水仙に囲まれているカットも、よく見れば主人公の顔は〇〇〇〇なのも愛らしく。ヘレナ・ボナム=カーターやダニー・デビートなど好きな役者さんも多く、サンドラ・ブルーム役のジェシカ・ラングとアリソン・ローマンは本当に魅力的で憧れる。

どんなものからも希望を見出す父親の言葉と、堅実に育った息子の葛藤を通してファンタジーの素晴らしさを伝え、その心は父から息子、孫へと継承されていく。家族を理解し合うドラマとしても秀逸である。
CANACO

CANACO