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コード・アンノウンのsaviculoのレビュー・感想・評価

コード・アンノウン(2000年製作の映画)
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突然ぶつっと切られて動揺してしまった。
キリのいいところで、なんてことはあんまりなかったから、とにかく目が離せなかった。そのうちに自分がマゾなのかと思うくらい心地よくなってしまった。
映画にすれば物々しく描かれるであろう出来事が、さらーっと、まるで自分がたまたまその場に通り合わせたかのように映し出される。その時にはピンとこなくても、後からじわりじわりと恐怖が沁みてくる。
かと思えば度肝を抜かれるようなシーンもあるのだけれど、だいたいにおいては無愛想ともいえる。それがしっくりくる。
音楽もあのドラムの演奏だけというのも潔くていいわー。
タイトルも秀逸。

余談
首から下げたカメラの位置が不自然で笑えた。なるほどーとも思ったけれど。警戒するような人もいてリアリティあった。

ジュリエット・ビノシュってレオス・カラックス作品で知って、なんでかどうにも好きになれなかったのだけれど、青の愛を観てからだいぶ印象が変わって、隠された記憶や綴り字のシーズンでいいわーと思い、アクトレスで大好きになった。
そういえば昔スカパーでたまたま見たアクターズスタジオに出ていて、アンソニーミンゲラの話しだったかな?感極まって泣き出した姿が印象的だった。なんていじらしい人なんだろうって。
そして、あんなに髪が乱れまくっているのにむしろ美しいってなんなのー。
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