タズシネマ

ダ・ヴィンチ・コードのタズシネマのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
4.6
【タズシネマ】
大好きダビンチコード何回も観た(他のラングドンシリーズはまあまあ)。
カテゴリとしてはインディジョーンズシリーズとかナショナルトレジャーみたいな謎解き宝探しアドベンチャー。

ルーブル美術館で殺人事件発生。その裏にはキリスト教の根底を揺るがす事実を抹消しようと暗躍する秘密結社の陰謀が見え隠れしていた。巻き込まれた宗教学者のロバートラングドン教授が追う真相とは?みたいな。

サスペンスとアドベンチャー、伏線と回収。バランス最強、でさらにキリスト教のいろんなとこをエンタメ向け解釈しててそのがまた興味深くておもしろい(詳しくないけどおそらくあからさまに湾曲させてるから敬虔なキリスト教徒(とくにカトリックとか)は気に入らないかもですが)。

興味深すぎるところ抜粋メモ
◇モナリザ
顔はぼかされてて、背景の地平線は左が右より低い。これは左から見るとモナリザが大きく見える。左が女性、右が男性を意味する
◇シオン修道会
ニュートンやダビンチが歴代の指導者だった世界最古の秘密友愛組織で紋章は百合の花。邪悪な欺瞞と呼ばれる秘密を隠し続けた
◇1000年代
フランスが聖地エルサレムを征服。実はそれを裏で指揮したのがシオン修道会率いるテンプル騎士団だった。聖地を護る名目は表向きで、実際は”聖杯”を探す目的だった
◇1300年代
テンプル騎士団が脅威となった教会は、ヨーロッパ全土に騎士団抹殺の指令を発布。1307年10月13日の金曜日にテンプル騎士団壊滅。教皇は騎士団が隠した聖杯を探したが見つからず
◇キリスト教とイエス
聖書を編纂したのはなんと異教徒のコンスタンティヌス帝(死んでから洗礼を受けただけのバリバリの異教徒)。イエスというユダヤ人が現れて愛と唯一神を説き、磔にされたあと彼の崇拝者は異教徒に戦争をしかけた。それがローマを二分した。そして西暦325年、帝はキリスト教をローマ唯一の宗教として国をひとつに戻した。そしてキリスト教をかっちりさすために”ニケーア公会議”を開いた。そこで初めてイエスは”神”になった(それまでイエスは人間の預言者だった)。
◇聖杯伝説
実はダビンチの最後の晩餐の中に聖杯が描かれてる(ネタバレ回避)
◇シンボル∧
∧は男性のシンボル。男根そのものを示していて、今でも軍の階級章に使われてる
◇マグダラのマリア
西暦591年に教会が娼婦認定したマグダラのマリア。実は、、、(ネタバレ回避)
◇魔女狩り
異教徒は男女の交わりで天国へ。女性が天国への道だった。がキリスト教としては人を救うのは教会でなければならないので女性が脅威に。異端尋問から生まれたマレウスマレフィカルムというやばい書物を元に数万(数百万とも)の女性が火あぶりにされた(パッションとデビルクエストセットで観たくなる)
◇オプスデイ
そして現代でもキリスト教一派のオプスデイが暗躍。血眼になって聖杯を探す理由とは、、、

トムハンクス言わずもがなキャストが豪華
・ジャンレノ(レオンとか)
・オドレイトゥトゥ(アメリとか)
・ポールベタニー(MCUとか)
・イアンマッケラン(Xメンとか)
・アルフレッドモリーナ(レイダースとか)

P.S. サイラスさんには同情。確かに狂信者でドMだけど生い立ちから神に救いを求めるしかなかったことも理解できる。がしかし刑事ジャンレノもかなり狂ってる。
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