えいがうるふ

ドライブ・アングリー3Dのえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・アングリー3D(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

竜とそばかすのレビューを書いてぐったりした頭を休ませるのにはピッタリ(?)の分かりやすいバカ映画。
一言でいうと期待通り。我らがニコラス・仕事選ばない・ケイジは予想通りやりたい放題の暴れっぷりだし、ヒロインは分かりやすくいい女だし、悪役も雑魚キャラは徹底的に雑魚だしラスボスもB級アクションのラスボスあるあるを見事にクリアしたイッちゃってる奴だし、そのうえ謎の存在だったW. フィクナー演じる「監査役」が話が進むに連れ予想の斜め上を行くおいしい活躍をしてくれる!

とにかく疲れているときに早くて安くてそこそこうまいもんで腹を満たしたいという欲求をシンプルに満たしてくれる牛丼屋みたいな「こーいうのでいいんだよ」的安心感とでもいうか・・。
さらにB級グルメ好きならきっと分かる、ろくな栄養が無いことは百も承知で敢えてコテコテのジャンクフードを味わう背徳感というか悪ノリが楽しい。そもそも地獄から脱獄してきた主人公の名前がジョン・ミルトンという設定からしてそのおふざけの程度は推して知るべし。

かなり勧める相手を選ぶ作品とはいえ、もはや心と身体の健全な育成なんぞ気にしなくていい大人だからこそ、ハイクオリティなオーガニック素材を一流シェフが丁寧に仕上げた洗練されたファインダイニングの料理に舌鼓を打つばかりでなく、時にはこんな場末感あふれる品のない屋台料理も面白がって味わえるほうが残りの人生を楽しくやり過ごせそうな気がする。

ところで家で普通に録画で観たのでここにレビュー書こうとして初めて気がついたが、これ3D作品だったの?
わざわざこの内容を3Dで見せようというバカ映画制作陣の文字通り突き抜けたB級スピリットに敬意を表しておまけ評点を献上。