高倉健と降旗監督との20作目であり、健さんの遺作となった作品。
亡くなった妻を故郷の海へ散骨するロードムービー。
寡黙な男が似合う健さんは、どこまでも渋く格好いい。オジサンの一人旅であっても絵になってしまう。
俳優陣がほぼ主役級という豪華さ。久々の映画出演ということで、皆さん、健さんと映画に出たかったのだろうなと勝手な憶測。
若い人がどう感じるかは分からないが、主人公に近しい年齢の人には、それなりに響くところがある作品かなと。かく言う私も素直に感動した次第。
妻への深い愛。映画的と言われればそうだが、単純にこういう夫婦関係が羨ましくもあったり😝
また、終盤の余貴美子と綾瀬はるか親子の物語も悪くはない。
タケシが旅を語るシーンは良かった。旅と放浪の違い…。再会後のオチは、なんだかタケシがいい人を演じた"照れ"のような気がした。
田中裕子の歌う🎵歌が耳に残る。
種田山頭火の詩が胸に響く。
平戸薄香の港の夕陽。
天空の城、幻想的な竹田城。