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伊豆の踊子のkazu1961のレビュー・感想・評価

伊豆の踊子(1954年製作の映画)
3.5
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-273 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋先日、山口百恵主演バージョンを鑑賞しましたが、本日は2度目の映画化で主演は美空ひばりです。先ず印象的なのは17歳の美空ひばり、この時もう既に存在感抜群の美空ひばりがそこにいました(笑)。美空ひばりの母親がプロデューサーとして美空ひばりを大スターの道へと導くためのある意味こちらもアイドル映画の目的があったようです。

🖋それでもそこは後に『砂の器』を撮った野村芳太郎監督、きっちりと文芸作品に仕上げています。山口百恵版に比べても時代もありますが日本の原風景や被差別の状況を生きる人々の様子が見事に描かれています。

🖋さらに共演の書生役の石浜朗が素晴らしいですね。素直な正面をキリッと見つめる眼差しがとても印象的です。まあ、やはりそれぞれのバージョンで川端康成の原作忠実に描いているので、監督の作風の差と主演女優の好みでどのバージョンが良いかが分かれてくるんでしょうね。なんせ6回も映画化されている原作ですから。

😌Story:(参考: 映画の時間)
昭和初年の秋のこと。一高生水原は修善寺に来ている先輩の小説家杉村を訪ねて伊豆路へやって来た。水原は此処で旅芸人栄吉の一行と知り合い、湯カ島から湯カ野へと一緒に伊豆路を下った。一座の踊子薫のあどけない美しさは、彼のせつない旅情に溶けこんだ。水原は薫と肩を並べて歩きながら、薫の唄声に合せて口笛を吹いた。夜になると踊子達は宴会の席に呼ばれて行った。彼女等が酔客の慰さみものになっているのではなかろうかと、太鼓の音を聞きながら、悩ましくてたまらなかった。

🔸Database🔸
・邦題 :『伊豆の踊子(1954)』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1954
・日本公開: 1954/03/31
・上映時間 : 97分
・受賞 : ※※※
・監督 : 野村 芳太郎
・脚本 : 伏見晁
・原作 : ※※※
・撮影 : 西川亨
・音楽 : 木下忠司
・出演 : 美空ひばり、石浜朗、由美あづさ、片山明彦、雪代敬子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
昭和八年松竹で五所平之助監督、田中絹代主演で映画化された川端康成原作の再映画化。前作と同じ伏見晁が再び脚色に当り、「慶安水滸伝」の野村芳太郎が監督している。撮影は「求婚三人娘」の西川亨、音楽は「女の園」の木下忠司。出演者は「ひよどり草紙(1954)」の美空ひばり、「求婚三人娘」の石浜朗、「春の若草」の三島耕のほか入社第一回出演の片山明彦(花祭底抜け千一夜)、宝塚から映画入りした由美あづさなど。
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