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暁の討伐隊のmhのレビュー・感想・評価

暁の討伐隊(1939年製作の映画)
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米比戦争(1899-1902)のあとも続いた、モロの反乱(1899‐1913)が題材。アメリカ統治下フィリピンという舞台がレアだし、日米開戦前という製作年もレア。
アリパン率いるゲリラに立ち向かうべく、現地軍の訓練をしているアメリカ軍。
敬虔なイスラム教徒であるモロ族の弱点は、不浄とされる豚に包んで埋葬すること! 恐れているモロ族を見たフィリピン人たちが、モロ族も人間なんだと、不要なおそれを払拭するというかなりバチあたりなプロットがある。
いまじゃ許されないけど、当時はセーフだったんだというのはおごった考えて、当時だって問題あるはず。事実、1942年に米国陸軍省はこの映画について謝っているとのことだった。謝ったからモロ族に抗日レジスタンスをやって欲しいという流れだねきっと。
実際、日本統治下フィリピンで、日本軍と日本人の評判は最悪だったので、アメリカが情報操作するまでもなく、自滅していったという史実の流れ。
日本が占領する前のフィリピンの雰囲気を味わえるという点でも優れている。
面白かった。
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