カトー

ラルジャンのカトーのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
3.8
ロベール・ブレッソン監督の遺作であり、高名な作品。学生のちょっとした軽犯罪の影響が、周りの人間に波及し人生のを破滅させていく。ブレッソンと言えば、役者経験の無い人を出演させる演出が有名ですが、素人特有の上手くない、ぶっきらぼうな演技が、この作品の寒々しい雰囲気に上手くフィットしています。小さな悪意が、人々の手に渡り歩き少しずつ累積され、それが大きな犯罪として破裂する。残念ですが、人間関係があるところでは、世の中の到るところで見られる光景ですね。
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