どぅぐ

幻の光のどぅぐのレビュー・感想・評価

幻の光(1995年製作の映画)
3.7
是枝裕和監督のデビュー作。
原作は、宮本輝。
なるほど。とても静かな映画だった。
たしかに純文学的な、答えの用意されていない物語を感じた。
長回しのカットが凄く多くて、ドキュメンタリーを見ているような印象。やはり、是枝監督のルーツを垣間見た。
日本家屋の中に響き続けるさざ波の音が心地いい。
兄妹が遊び回るシーンも好き。
野辺送りの場面。
参列者たちがまるで大海原の上を歩いているかのような映像だった。あれいいな。
是枝監督のエッセイによると、初めは江角マキコじゃなかったらしい。代役として、無名の新人を起用したんだとか。デビュー作で、様々な映画祭で話題になったというから凄い。
夢で始まったものは、夢で終わる。どこからが夢なのか。凄く難しい。
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