フランク・シナトラが大統領を暗殺しようとする狙撃者の一人を演じるフィルムノワール。
暗殺の為にある家族の家を占領するのですが、子供に茶化されたり色々隙だらけでシナトラ達はあれこれ喋る、舞台は限定的なので緊張感が余り無い上に少々退屈な場面も。伏線もあからさまなのがまた笑えるのですが、終盤の突如始まる銃撃戦はこの時代にしては銃声は迫力が有りなかなかのものでシナトラも歌で鍛えた喉のおかげか声もしっかりで存在感が有りました。
余談ですがシナトラの作品で気になるのは彼が主演だけでなく監督を務め特撮に円谷プロの面々が参加し、タツヤ・ミハシ、<よし、分かった!>のタケシ・カトウ等日本人の役者も多く出演した日米合作の「勇者のみ」(1965年)。太平洋戦争中、南の狐島に不時着した米軍がそこに居た日本兵達と最初は争うものの友情が芽生えるストーリーで、この時代にしてはヘンテコ日本要素は控えめらしく面白そうで凄く気になるのですが日本ではソフト化・配信はされてないようで残念です。日本の映画界にとっても色々価値が有りそうな気がするんですけどね。