よしおスタンダード

快楽のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

快楽(1952年製作の映画)
4.4
No.2801

とにかくカメラの動きが芸術的過ぎてため息が出ます。

まさに縦横無尽、人物の動きに合わせ、時に人物よりも先回りしたりと、

まるで「空中にレールが敷いてある」ように、カメラが一つの無駄もなく、動き回ります。

この映画は3話のオムニバスですが、

やはり一番驚いたのは、3話目のラストのシーンでしょう。

それまで静かに進んでいたストーリーが、全く予測もつかない突然のカメラの動きで、文字通りあっと驚かされます。どうしてそんな動きができるんだ!!

もうこれは、オフュルス監督の超絶的なセンスとしか言いようがない。

キューブリックなど、のちの名監督たちも多大な影響を受けたという、華麗なるオフュルス・マジック、是非ご堪能下さい。