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真夏の夜の夢 さんかく山のマジルーのodyssのレビュー・感想・評価

2.0
【物足りない】

いいところがあるんだけど、何かが足りない気がする映画。

たぶん、俳優の力量が足りないのかな。或いは、いい俳優を使ってないということ。ヒロインの柴本幸以外、あんまり印象に残る俳優がいなかった。マジルー役の蔵下穂波も悪くはないんだけど、やっぱり精霊という役は難しいですからね。実写でこういう役をやる俳優はよほど念を入れて探さないと。

俳優がなぜ大事かというと、途中のいろんな事件が安っぽいドタバタに見えてしまうからなんです。シロウトくさい印象を与える映画は、それだけで致命的。観客はカネ払って見に行ってるんだから、制作側もそれなりにカネかけて作ってるぞ、って思わせてくれないとね。

あと、ヒロインは東京の不倫の愛に疲れて沖縄に戻ってくるという設定だけど、最後は「?」ですね。不倫相手がやってきて、彼と一緒に都会に戻るんだけど、問題は解決されたのか、されないのか。精霊が子供を生むことを勧めているのだから、その辺がはっきり描かれないと筋書きとして終わらないはずなのに、なぜか終わらずに終わっているという感じ。うーん・・・・
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