とんちゃん

モンガに散るのとんちゃんのレビュー・感想・評価

モンガに散る(2010年製作の映画)
3.8
アジアで人気のマークチャオとイケメン、イーサンルアンのWキャスト。

台北市の艋舺(モンガ)は清朝時代から続く台北一の商業区域。新宿の歌舞伎町と渋谷センター街を足した様な感じでしょうか。
ナレーションである雑多な人間の集まりで欲望が渦巻いている街でもある。
簡単に言うとカオスですね。ヤバそうですね。
登場人物
【モスキート】(マークチャオ)
ドラゴン一派のルーキー。母と二人で生活。
父親は幼い頃日本で他界と告げられている。
母親の元彼ウルフが家に出入りするのを嫌っている。髪型のせいかちょっとブルースリーに見えなくもない。娼婦のシャオニンにゾッコン

【モンク】(イーサンルアン)
もう一人の主人公。親が仏具を取り扱う仕事しているのと、頭が坊主なので僧侶モンク。ドラゴン一派NO2でブレーン的存在。イケメンだけど女にも恋愛にも興味が無い。

【ドラゴン】『廟口モウカウ』を仕切っているゲタ親分の息子。幼少期から学校を仕切っている。喧嘩が滅法強く、モンガ若手NO1と呼び声が高い。城田優+市原隼人+ジャンボ尾崎を足して3で割った感じのイケメン。

【白ザル】ドラゴン一派の一員、アクロバティック担当。祖父がボケている。

【アペイ】ドラゴン一派の一員、お笑い担当

【ゲタ】モンガ区域二大勢力である『廟口』を仕切っている親分。刀相手に下駄で立ち回った事からその愛称で親しまれている。キレるとヤバイ。どことなく坂東英二。

【マサ親分】モンガ区域の二大勢力である『後壁厝ビャオツ』を仕切っている。ゲタとは義兄弟で仲が良い。酒と女が好き。

【ブンケアン】別名狂犬。マサ親分の子分で『後壁厝』ではNO2的存在。マサ親分の代わりに三年間刑務所に服役し出所したばかり。育ての親であるドギーやドッグの件で、ゲタに対しては恨みを持っている。首の動きがうるさい笑

【ウルフ】大陸者。よそ者。モンガ以外の大組織の使い。ブンケアンとはムショ仲間。ブンケアンと共にモンガでの勢力を狙っている。モスキートママの元彼

【ドッグ】モスキートをいじめていたチンピラ。その件もありドラゴンに対して恨みを持っている。父親がドギー

【シャオニン】娼婦。モスキートの恋人

前半あらすじ
1986年、モンガに転校してきたばかりのモスキートは転校生あるあるいじめの洗礼を受ける。編入先のクラスを仕切っているドッグがまた嫌な奴で、モスキートママ手製の照り焼きチキンレッグも狙われる。笑
取り返すモスキートは更に狙われて金をせびられる。断る、いじめられる。
執拗に追ってくるドッグ
その一部始終眺めていたドラゴンたち(ドラゴン、モンク、白ザル、アペイ)
ドラゴン一派は学校を仕切っている番長格。
一人で立ち向かうモスキートを気に入り、新しい仲間として迎え、義兄弟の契りを結ぶ。

前半はドラゴン一派と共にやんちゃな青春を謳歌している。
後半は組織同士の対立に外勢力との抗争がメイン。後半は内容が濃いけど、情報詰め込み過ぎて消化し切れていない感じ。寿司とラーメンとカレーを同時に食べている感じ。
また説明場面がくどく感じた。
前半部と後半部を分けて作られていたらに深みが増してもっと面白く出来たと思う。惜しい。

日本から送られてきた絵葉書の桜の色が赤い。あんなに赤い花びらな桜見たことない。もみじの間違いじゃないの?
実際の桜は白に近いピンク、というよりほぼ白だよ
しかし、赤いからこそあの名シーンが生まれるのである。

台湾のシンガーソングライター張懸の「我想你要走了」のMVでこの作品を知る事に。
曲はモスキートとシャオニンがいい雰囲気になった場面で静かに流れます。

劇中にエアサプライの「Making Love Out Of Nothing At All」(渚の誓い)がチークダンス中に流れます。何十年振りに聴きました。
懐かしい。
以降も何度か流れますがカバーバージョンです。
モスキートはこの曲がお気に入りの様です。