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超音ジェット機のcatmanのレビュー・感想・評価

超音ジェット機(1952年製作の映画)
4.0
ネタバレ気味です

1952年公開。デヴィッド・リーン。原題はTHE SOUND BARRIERというわけで音速の壁をジェット機で突破しようと奮闘する人間たちを描く元祖『ライトスタッフ』といった趣きのイギリス航空映画。主人公かと思っていたテストパイロットが事故により呆気なく落命するし、遂にやっと目標を達成しても過度に劇的な盛り上げ方はしないのでカタルシスは控えめ。だがそれが良い。ヒロイックな描写は皆無で徹底してドライなタッチが貫かれる。それだけにジェット機開発メーカーの富豪親父とその令嬢娘の愛憎劇が自分には余分と感じてしまった。一番の見どころはやっぱり飛行シーンで、宙を舞うスイフトのシルバーに輝く機体が美しい。
ところで本作の前にインディジョーンズを復習していたんだけど、細くてツルツルの若きデンホルム・エリオット(マーカス)が出て来てビックリ。こういう偶然よくあるんだよなあ
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