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暴走機関車のcatmanのレビュー・感想・評価

暴走機関車(1985年製作の映画)
5.0
1985年公開。初見。なんてこった!めちゃくちゃ面白い。黒澤明の原案が優れている事もあるのだろうけど、緊張感漲る演出とド迫力の撮影、豪雪のアラスカと言う壮絶なロケーション、スタッフの気合いと役者陣の熱演が放出するエネルギーがマジ半端無い。主演の二人、ジョン・ヴォイトとエリック・ロバーツの演技合戦は火花が炸裂、緊迫する運転司令室のサブキャラ達にもそれぞれ存在感があって良い。クライマックスの、因縁ある二人の狂人による列車を舞台にした死闘は『北国の帝王』を連想させる。トレヴァー・ジョーンズによる80s特有のシンセサウンド丸出しの劇伴もここではビタっとハマっていて気持ちがいい。シチュエーションはめちゃくちゃなのに何処か詩的でシュールなラストシーンも味わい深い。

現代ではこういう撮影はもう出来ない(もうやらない)であろう、本物&生身による迫真の映像が素晴らしい傑作。 ハイカロリーな111分。

興奮してリマスター版Blu-rayをポチろうと思ったら在庫切れ!! 再入荷の見込み無し!!😇
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