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サクラ大戦 活動写真のmitakosamaのレビュー・感想・評価

サクラ大戦 活動写真(2001年製作の映画)
2.9
サクラ大戦のアニメ映画。当時物凄い流行って、一応この映画も観には行ったのだが、どうにもハマんなかったわぁ。

大正ならぬ太正時代。降魔なる魔物の襲撃に対抗する帝国華撃団の活躍が描かれる。
帝国華撃団は普段は歌劇団として活動しているが、有事には光武なるメカに乗り先頭に参加するという設定。

広井王子が原作であかほりさとるがアドバイザーというチャラい布陣。どうして広井王子って、こう宝塚的なモノを中途半端に取り入れるんだろう?ヅカオタとしては非常に不本意だ。
キャラデザインの藤島康介は当時は人気作家だったが、今作ではステレオタイプなキャラクターが多くて、コレまたハマらなかったんだよな。
田中公平の音楽は最高に格好いいと思うが。

首都防衛の要になるのが少女達で、普段は歌劇団にいるというメチャクチャな設定だが、コレはセンスオブワンダーと言えばそれまでなのだが、やっぱり論理的でなくて好きくない。

光武を含む霊子甲冑のメカデザイン。和風スチームパンクはこの時期流行ったが、この世界観にはマッチしているのかは正直ずっと疑問だったんだよな。

それは大正ロマンと相反する大日本帝国の軍国主義を、同列に扱ってる気持ち悪さに直結してるんだよな。勿論、リアルでないパラレルな日本史だから構わないんだけどさ…

物語は、対降魔用にアメリカの軍事メーカーから無人の人型蒸気の採用に圧力がかかる。山寺宏一演じるダグラス社のボスと無人機の秘密とは…そしてニューヨークから来た歌劇団員、ラチェットは…が語られる。

メカと美少女という黄金フォーマットに、大正ロマン+歌劇団+和風スチームパンクという大チャンポン作品。
ファンの人には申し訳ないが個人的にはやっぱり、あざとさが目立つ内容に嫌悪感の方が強い。
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