イタリアンホラーの巨匠マリオ・パーヴァ最後の監督作。
再婚相手と再出発のために引っ越して来た女の周りで異変が起こり始め、幼い息子の様子もおかしくなっていく物語です。
モタついた前半はほぼ主人公のリアクション頼りながら、息子の不穏な動きが「オーメン」的な展開を期待させます。
しかし後半の特にクライマックスでは息子を放置して相変わらずのリアクション芸で押し切るので肩透かしでしたが、珍妙でクセになる音楽とアナログな手法の恐怖演出を立て続けに見せてくれるので楽しかったです。
壁の奥というポー由来のネタがイタリアンホラーの監督たちは好きすぎるのも微笑ましかったです。
