優しいアロエ

黒猫・白猫の優しいアロエのレビュー・感想・評価

黒猫・白猫(1998年製作の映画)
4.2
 ブンチャカ、ブンチャカ。東欧のエキゾチックな魅力と底抜けの喧騒に感覚が麻痺してくる。クストリッツァ映画は精密な採点が難しい。

 「大セルビア主義(ユーゴ諸国の独立性を重視せず、統合を推進する考え方)」に基づいているとの観点から政治的非難を受けた前作『アンダーグラウンド』で辟易としたか、ここでクストリッツァは大仰なテーマから離れ、気負わないコメディへと舵を切った。

 途中、『ミッキーの移動住宅』と思しき瞬間あり。
優しいアロエ

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