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狩人の夜のkazu1961のレビュー・感想・評価

狩人の夜(1955年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-383 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-563

🖋狂気の牧師を演じたロバート・ミッチャムの怪演が高く評価をされている作品です。でも終盤には主役がリリアン・ギッシュにチェンジ、狂気の牧師のパーツと孤児たちを守り抜くリリアン・ギッシュ、真逆の展開へとチェンジしていくのも意表をつかれて面白いですね!!

🖋本作、名優チャールズ・ロートンが生涯ただ一度監督をてがけたダークなムード漂うモノクロのフィルム・ノワール。牧歌的なのんびりとしたムードの中にダークなイメージが溢れるそんな作品。

🖋当時は興行的には不振でした。同年に『暴力教室』や『理由なき反抗』のような話題作があったことや、シネマスコープのカラー作品を真っ盛りの中のモノクロだったこともあったようです。結果、チャールズ・ロートンは二度と監督することは無かったんですね。

🖋その後、フランソワ・トリュフォーを初めとするヌーヴェルヴァーグの映画製作者たちから賞賛されたり、ドイツ表現主義的な映像が評価されたり、ホラー作家のスティーヴン・キングがこの映画を自選の名作映画100選の1本に選んだりしたため、カルト映画としての地位を築いていったんですね。

🖋やはり前述のロバート・ミッチャムの怪演と両手に施されたLOVE&HATE」の刺青が評価されました。その後多くの作品で模倣されることになりましたね。

🖋そして終盤のサイレント映画時代を代表する映画スターで「アメリカ映画のファーストレディ」と呼ばれたリリアン・ギッシュ、62歳になって子供たちを守り抜く力強い演技が見ものでした。

😱Story:(参考: Google)
ある死刑囚から、銀行を襲って手に入れた1万ドルを子供たちに託した事を聴いたハリーは、出所するや福音伝道師を装って未亡人と子供たちの住む町へ向かう。そして言葉巧みに未亡人に取り入り、結婚してしまう。彼の凶暴な正体を知り、母までも殺された幼い兄妹はふたりだけで逃亡を企てる。

🔸Database🔸
・邦題 :『狩人の夜』
・原題 :『The Night of the Hunter』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1955
・日本公開 : 1990/03/31
・上映時間 : 93分
・受賞 : ※※※
・監督 : チャールズ・ロートン
・脚本 : ジェームズ・エイジー
・原作 : ディヴィス・グラッブ
・撮影 : スタンリー・コルテス
・音楽 : ウォルター・シューマン
・出演 : ロバート・ミッチャム、シェリー・ウィンタース、リリアン・ギッシュ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ある狂信者に命をつけ狙われる幼い兄妹の恐怖を描くサスペンス映画。製作はポール・グレゴリー、監督はチャールズ・ロートン。デイヴィス・グラブの原作を基に、脚本はジェームズ・エイジー、撮影はスタンリー・コルデス、音楽はウォルター・シューマンが担当。出演はロバート・ミッチャム、リリアン・ギッシュほか。
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