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クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝のpeaceのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

先日作画ブールか何かで観た戦闘シーンの作画が良かったので視聴しました。

評価は低めです。
第一にテーマがよくわからなかったこと。秘宝のために誘拐されたしんのすけを救おうとするひろしみさえの家族愛?しんのすけに似た風貌のスンノケシとの友情?ありそうなラインの描かれ方は大体微妙で、私には何がテーマなのかわかりませんでした。
第二にゲストキャラクターの魅力が乏しいこと。スンノケシを守ろうとするルルや部下のニーナとサリーといった物語の大筋に関係の低いキャラクターは魅力的だと感じたけれど、一方で展開の原動力であるアナコンダやミスターハブといったボスキャラ、そしてしんのすけと瓜二つというビジュアル的に特異なスンノケシも含め、物語の大筋にとって重要であろうキャラクターの描写が乏しかった。アナコンダは噛ませだったからいいとして、なぜか遺跡に詳しかったりアナコンダを罵倒して裏切ったりとトリッキーな動きをするミスターハブの背景情報がほぼないのは気になってしまった。
キャラクター描写が少なめなことは、上記の第一の問題とつながっている。
第三にワンカットが長く少々テンポが悪いこと。ここまで書いて原作者臼井による原作漫画の映画化であるということを知りました。もともとが尺短めだったのを1時間30分という長尺に薄めようとした結果テンポが悪くなったのかもしれない。まぁこれは仕方ないか。

原作付だと言われると、確かに漫画版のほうがこのストーリーの軽さにも納得がいくというか想像がしやすいというか。やたらみさえとひろしがいちゃこらしてたのも臼井さんのネタっぽい気がしてきた。

逆にこの映画でよかったのはやはり作画と演出かなぁ。
ルルとミスターハブの戦闘シーンや魔神化したアナコンダとぶりぶりざえもん的な魔神のバトルなどあたり。
ただ殴り合うだけじゃなくて、デコピンを使わせたりしてルルの圧倒的な強さが伝わる演出など良かった。
もう一つはルルの服装がかわいいこと。チーパオやぽてっとしたアヒル着ぐるみ姿がよき。
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