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マッチ工場の少女の親友のレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.0
マッチ工場の少女に逃げ場はない。

無垢ゆえに残酷な作品。
悲哀に魅了されてるように見える。
介入できない人生模様。
どうしようもないものがそこにある。
甘えたかっただけの純粋な殺意。
愛されないし、突き放されない。
言葉はあえてたどたどしい。
形容するなら人生ポルノ。
誰かの人生にきっと当てはまる。
彼女の存在を否定できない。

悪意は全く感じられない。
どこか心地よさも感じられる。
人生を否定することはできない。
淡々と描かれる人生模様。
ただただ受け入れるしかない。
空想のない物語。
受け入れ方がわからない。
これは人間愛なのか。
はたまた人間讃歌なのか。
いずれにせよ、積み木を崩す無垢な赤子に見える。
だけどなんだか、愛おしい。


水曜日のカンパネラ『マッチ売りの少女』
https://youtu.be/FuuUfP4uJEk
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