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ツレがうつになりまして。のkazu1961のレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
4.0
▪️JP Title :「ツレがうつになりまして。」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 2011
▪️JP Release Date : 2011/11/08
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 第35回日本アカデミー賞
優秀主演女優賞
▪️Appreciation Record : 2020-732 再鑑賞
🕰Running Time : 121分
▪️Director : 佐々部 清
▪️Writer : 青島武
▪️MusicD : 加羽沢美濃
▪️Cast : 宮﨑あおい、堺雅人、吹越満、津田寛治、犬塚弘、梅沢富美男、田山涼成、大杉漣、余貴美子
▪️Review
前日鑑賞した『ぐるりのこと。』に続いて“夫婦”とは、を考えさせられる作品です。
“うつ病”、とても大変なシリアスな題材を、素晴らしい原作と脚本そして、宮崎あおいと堺雅人の繊細でリアル、ユーモアのある演技で、感動的な夫婦の愛の作品として描き切った秀作です。途中、涙が止まりませんでした。。。
うつ病になった夫との二人三脚の闘病記を綴った漫画家・細川貂々の同名コミックエッセイを映画化したのが本作です。佐々部清監督の関係者にもうつ病の方がいたそうです。なのでこの臨場感と素晴らしい演出が可能になったんでしょうね。
そして、やはり宮崎あおいと堺雅人の演技。互いを思いやろうとする主人公夫婦を絶妙なコンビネーションで演じています。辛い立場でありながら、うつ病に苦しむ繊細な夫をゆったりと見守りながら自信が成長していく姿を宮崎あおいは素晴らしく演じ切っています。また今では半沢直樹のイメージが定着した感がある堺雅人は、全く逆張りの演技でうつ病の大変さをユーモアを交えながら伝えてくれます。
そして何より素晴らしいと思うのは、人生の危機にのんびりと立ち向かい成長していく夫婦の姿が、うつとの付き合い方やその認識を本作に触れた人々に伝えていってるということですね。啓蒙作品の役割を担っていることに意味を感じます。

物語は。。。
仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断されます。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫ります。そして、会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくのですが。。。

ラスト前の梅沢富美男のシーンには拍手でした!
シリアスな題材でありながら、ハートウオーミングな感動を与えてくれる一作。個人的には好きな作品です。

▪️Overview
実写ドラマ化もされた細川貂々の同名コミックエッセイを、「半落ち」「夕凪の街 桜の国」の佐々部清監督が映画化。実直なサラリーマンの夫に頼りきりだった漫画家の妻が、夫のうつ病発症をきっかけに、夫婦の関係を見つめ直していく姿を描く。2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」でも共演し好評を博した宮崎あおいと堺雅人が、同ドラマ以来約2年半ぶりに強いきずなで結ばれた夫婦を再び演じる。(引用:映画. com)
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