このレビューはネタバレを含みます
破傷風で苦しむ子供とその両親をひたすら見せられる辛すぎる映画だった…。これはホラーなの?
子供がいる人は本当に見るのしんどいと思う。というかまず幼稚園年少の子を1人だけで水辺で遊ばせないで…!
1980年の映画だから、渡瀬恒彦がオーバーオールだったり医療機器だったり時代を感じられたのは面白かったかな。今考えると病院のどこででも喫煙していいのすごい。
母親のおかしくなっていく過程に寄り添いすぎてしまってしんどかった。
記録でもしてないと…って気持ちは分かる。「産まなきゃ良かった」も、言っちゃダメだけど少し分かるんだよなあ…。
小児科は特に、家族のケアも大事だというのがすごくよく分かる。
主治医がはっきり「悪くなりました」って言うのはストレートすぎてちょっと笑ってしまった。あんなに舌噛んでるんだからもう少し何か対策した方が良かったのでは…?「これ乳歯でしょ?生えてくるからいいよね!」もビックリした。
渡瀬恒彦さんのセリフはところどころ重みがすごかった。「すごくもろいよ…もろい」とか、「一生お前だけを愛してあげる」のところとか。ただ破傷風菌に語りかけるのは斬新で笑ってしまった。
いまは破傷風のワクチンも定期接種とはいえ、未だに致死率が高いというのが怖い。破傷風って名前を知ってるぐらいだったので、子供がいる身としては勉強になった映画だった。
ただホラーかと言われると分からないけど…。