スタイリッシュなアナクロ。翻案ものっていいよな。けど、エドワード2世の現代的意義がこの映画の芯ではないと思う。王とガヴェストンの愛はともかくとして、民衆を扇動するキングとかはもはやギャグの領域だと思った。読み方としておもしろいよねという話で、これがメインテーマなのかは微妙。
それよりも、鋭く充満する光の表現に圧倒されるし、対比的な構成が美的で心地良い。2人のデュエット、タンゴ映画研究会の動画に加わるべき。
あと、これがイギリス映画の最高傑作になるかは疑問。たしかにイギリス文化のある意味正統な継承者ではある。イギリスの文化政策について知りたくなった。
しかしとにかくガヴェストン役の人が良いからもうなんでもよい。