RIO

素晴らしき放浪者のRIOのレビュー・感想・評価

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)
4.0
さすらいのウェスタン級の命の重さ
自分から川で溺れ死んでも天国に行けるよというライトタッチ

大切な犬がいなくなりブーデュは街を歩いているうちに人生の虚しさに耐えられなくなってセーヌ川に飛び込んだ

本屋の主人に危機一髪で助けられ寝る場所もないブーデュに同情した主人が家に住まわせるんだけど
あり得ないまでに家をめちゃくちゃにされてました 酷いって感じますが彼には卑しさがない
持ち物がまるでなく唯一無二の存在

突然のブルジョア生活に薔薇色を見ることなく偶然起きる水に溺れる事態にまたもや水死体となった

好むと好まざるに関係なく与えられてた人生が一番だっ
と寝転ぶブーデュの姿が他人にとってはどうであっても自分には掛け替えのないものと諭される感覚になれた
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