kazu1961

ロレンツォのオイル/命の詩のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️Title : 「ロレンツォのオイル 命の詩」
Original Title :「Lorenzo's Oil」
▪️First Release Year:1992
▪️JP Release Date :1995/05/15
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-447 再鑑賞
🕰Running Time:129分
▪️My Review
深いい、映画ですね!!医学生出身で、「マッド・マックス』シリーズで知られるジョージ・ミラー監督が、感動の実話を映画化した作品です。いわゆる難病映画にありがちなお涙頂戴的な要素は薄く、むしろ病気に向かって戦い続ける、夫婦の闘争のドラマというべきですね。異様なまでの迫力に満ちた秀作です。ニック・ノルティ、スーザン・サランドン夫婦薬の二大俳優の演技は一世一代の演技ですね。
そして、同時に子を想う親たちの気持ち、考え方の対極として、治験、許認可、手段が目的化しがちな医学会へのアンチテーゼも描いています。
本作、医療の経験がゼロにもかかわらず、難病に冒された息子のために新薬“ロレンツォのオイル”を生み出した夫婦の実話を映画化した作品です。どんな困難にも屈しない夫婦の奮闘を通じて、命の重さが感動的に浮かび上がりますね。

物語は。。。
夫の転勤で米国に移住したオドーネ一家でしたが、息子ロレンツォが5歳になって間もなく原因不明の奇行を繰り返すようになります。診察の結果、副腎白質ジストロフィーという難病に冒されていたことが判明し、長くて2年の命と宣告されてしまいます。医師から様々な治療を勧められるが、ロレンツォの病状は一向に改善しません。そこでオドーネ夫妻は自分たちで治療法を見つけようと決意し、文献を読みあさりながら独自に研究を始めるのでした。。。

医薬品の開発には時間とお金がかかります。患者数が少ない難病の場合、利益が上がらないため研究者も製薬企業も開発に手を出さない場合もあります。オードネ夫妻のように、素人が薬剤を開発するというのはまさに奇跡ですよね。。。なお、実在のロレンツォは30歳まで生き延び、2008年、誤嚥性肺炎で亡くなっています。
鑑賞しごたえのある秀作でした!!

▪️Overview
副腎白質ジストロフィー(ALD)という不治の病に冒された息子を救うため、奮闘する両親の姿を描く実話をもとにした人間ドラマ。監督・製作・脚本は「イーストウィックの魔女たち」のジョージ・ミラー。共同製作は「君といた丘」のダグ・ミッチェル。エグゼクティヴ・プロデューサーはアーノルド・バーク。共同脚本は、オーストラリアで俳優・作家・劇作家として活躍するニック・エンライト。撮影はジョン・シールが担当。主演は、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ピーター・ユスチノフ。(参考:映画. com)
kazu1961

kazu1961