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少年と自転車のkazu1961のレビュー・感想・評価

少年と自転車(2011年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-457 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋この兄弟監督はほんと凄いですね!!本作で、5作連続のカンヌでの受賞、史上初、どんどん進化していきます。いつものように淡々と、説明的なセリフがなく物語を進めながらもその見事な演出で、人間の苦しみを描いていきます。そして本作では、いつもは使わない音楽を効果的なシーンでのみ使ってみたり、初めての夏の撮影で、シリルの赤い洋服、太陽の輝きや木々の緑と鮮やかな色で演出してるのは新たなトライアルですね。

🖋演出の素晴らしさは、涙を見せない主人公シリルの代わりに蛇口のみずが止めどなく流れるシーンや、親との繋がりを現す自転車と素晴らしい隠喩が含まれているところです。いつものことながら淡々と無駄なく描くことで、自然な感情が掻き立てられます。

🖋本作、監督のダルデンヌ兄弟が2003年に日本で開催された少年犯罪のシンポジウムで耳にした育児放棄の実話から着想を得た作品です。父親に見捨てられた主人公シリルが、初めて信頼できる里親サマンサに出会うことで、心をひらき、人を信じ、善悪を学び、成長していく。。。身近に頼れる人がいるだけでひとは変われることができる、そんな素晴らしいメッセージが含まれた作品です。

🖋主演にセシル・ドゥ・フランスという初めて有名な俳優を起用しました。少年役シリルには、これが映画初主演となるトマ・ドレ。少しずつ成長していく姿を見事に自然に演じています。

😢物語は。。。(参考:yahoo映画より)
児童相談所に預けられたまま12歳になろうとしていた少年シリル(トマス・ドレ)は、いつか父親を見つけて一緒に暮らしたいと願っていました。ある日、彼は美容院を営むサマンサ(セシル・ドゥ・フランス)と出会い、ごく自然に彼女と共に週末を過ごすようになります。二人は自転車に乗って街を走り回り、ようやくシリルの父親(ジェレミー・レニエ)を捜し出しますが。。。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『少年と自転車』
原題(英題):『Le Gamin au velo』
🎥製作国 :ベルギー・フランス・イタリア
🎥初公開 :2011
日本公開 :2012/03/31
🎥上映時間 :87分
🎥受賞 : 第64回カンヌ国際映画祭
グランプリ
🎥監督(製作):ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
脚本 :ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
原作 :※※※
撮影 :アラン・マルコァン
音楽 :※※※
出演(声優):トマ・ドレ、セシル・ドゥ・フランス

🔸Overview (映画. comより)———————
「ロゼッタ」「ある子供」のジャン=ピーエル&リュック・ダルデンヌ兄弟が、2011年・第64回カンヌ国際映画祭でグランプリ(審査員特別賞)を受賞したヒューマンドラマ。父親から育児放棄された孤独な少年が、ひとりの女性との出会いから自立していき、女性もまた少年を守ることで母性を獲得していく姿を描く。自分を児童相談所に預けた父親を見つけ出し、一緒に暮らすことを夢見る少年シリルは、ある日、美容師の女性サマンサと知り合う。週末をサマンサの家で過ごすようになったシリルは、自転車で街を駆けまわり、ようやく父親を見つけ出すのだが……。シリル役は新星トマ・ドレ、サマンサ役は「ヒア アフター」のセシル・ドゥ・フランス。
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