8Niagara8

コロッサル・ユースの8Niagara8のレビュー・感想・評価

コロッサル・ユース(2006年製作の映画)
4.5
ひたすらに反復。
不思議と見続けられた。この独特な世界に没入するかの如く。
ドキュメンタリーとフィクションの境界をあっさり超えてしまう。
にしてもラディカルで、映像に映る建物や風景がとても攻撃的である。
それがまた、文明化ひいてはジェントリフィケーションに対するアンチテーゼを段々と拡大させていく。
存在し続けること、変わらないでいることのの難しさ、転じて重要性。

ローアングル、長回し。
固定されたカメラによる精緻な構図、光と影のバランスが見事で、あらゆるショットの引力が凄まじい。
終盤になってカメラのパンにより一気に開ける風景。ここで、ここまでのライティングのバランス感覚の良さが奏功する。
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