kunico

アメリのkunicoのレビュー・感想・評価

アメリ(2001年製作の映画)
3.9
英仏周遊後再見シリーズ③

前回観た時の記憶を完璧に喪失しているのでかなり新鮮な気持ちで観れた。

夢見がちな女の子、アメリが世界を少しだけ幸せにしていく魔法のような物語。
少しの思いつきで周りの人々の人生を少しだけ豊かにしていく彼女は、自分のことに関しては不器用で特に恋愛にいたっては思ったように振る舞えず憂鬱になることも。
どうしてそんなに遠回りなことばかりするの?って感じだけど、サプライズに満ち満ちていてアメリと同じ匂いのするニノはその魅力にどんどん惹かれていくことに。
とてもロマンチックで愛らしくもあり、それでいて伏線回収が丁寧で何度観ても楽しめる映像、脚本、そしてこの作品だと思った。

実際に訪れたのはアメリがニノを呼び出すルイーズミシェル広場、そして度々本編に映り込むサン・クレール寺院。
広場には小さな2階建てのメリーゴーランドがあり、芝生のしかれた坂の上に寺院がそびえ立つ。
アメリはニノに地面に描かれた矢印を辿るように誘い出し彼を丘の上まで連れていくけれど、これがどれだけ大変なことか。
本編でもニノは息を荒げながら頂上に到着するけど、本当に急な丘で少しでもアメリに対しての気持ちが無いと私だったら無理。
この広場の向かって左手には小学校(だったと思うが知ってる人教えてほしい)があって子供達の遊ぶ声がとっても賑やか。
でも治安がそこまで良い場所では無いのでミサンガ売りが観光客の手を引きコインを要求している姿に恐れ慄いた。

とにかく、久々に観た「アメリ」すっごく良かった。「人生には失敗する権利がある」という言葉が印象に残った。
kunico

kunico