けーな

黙って抱いてのけーなのレビュー・感想・評価

黙って抱いて(1959年製作の映画)
3.2
先日、88歳で亡くなったフランスの名優ジャン=ポール・ベルモンドが、まだ無名時代に脇役として出演している。彼の映画出演2作目。

そして、同じく、まだ無名だったアラン・ドロンも、脇役で出演しており、アランドロンにとっても、今作は、映画出演2作目。

ジャンとアラン2人は、この映画の13年後に、「ボルサリーノ」で再共演していて、その時には、2人とも、フランス映画界の大スターとなっていた。今作では、無名だった頃の2人を観ることができるので、興味深い。2人とも、脇役なのに、オーラが出ていた。

主役は、ミレーヌ・ドモンジョ演じる若い不良娘と、その不良娘を捕まえた刑事。ジャケット写真には、アラン・ドロンが写っているけれども、本当は、その刑事を演じたアンリ・ヴィダルの写真を使うべきなところが、そちらは、知られていないので、大スターになったアラン・ドロンの写真を使ったのだろう。

昔の映画にありがちな、突っ込みどころ満載のドタバタ劇。あり得ない展開がいっぱいある。

端役なのに、最後の方に見せどころを作ってもらっているアラン・ドロン、監督も、大スターになると見込んだのだろうな。ジャン=ポール・ベルモンドも、その後の作品よりも、この時は、とても愛らしい顔をしていて、可愛い。ご冥福をお祈りします。
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