三部作の第2作目となる本作のテーマは「愛の平等」。
一途な愛を捧げることができる、言わば愛の弱者となるならば、「愛」には「立場」という駆け引きがなければ交わすことができない。
愛に平等は存在するのだろうか。
妻に捨てられた男。
失って初めて愛に気がつく女。
死への恐怖を間近に感じ生きたいという本当の気持ちに辿り着いた男。
本当の自分に近づくためには自分自身を知る必要がある。
自分と向き合い、何をしたいのか、何を思っているのかを正確に把握することで、「愛」や「生きる」を確信することができるのではないだろうか。