こけピー

サラの鍵のこけピーのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.0
普通の表情で観れたのは最初の1分くらい。後はとても切ない映画。

史実である「ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件」を基にしたドラマ。ナチスドイツ軍の統制の下、フランスの警察が行ったユダヤ人の大量検挙。
まったく知らない事件。もっと勉強しておけばよかった💦

この物語はフィクションみたいだけど、屋内競輪場や強制収容所での出来事は実話と捉えることができると思う。収容所へ送られた1万人以上の人々のうち、半数近くは子ども。だから本作のようなことも起きたであろう🤔

戦時下、突然の連行という局面での、子どもなりの機転と判断。サラの叫び、ミシェルの呼びかけが心に焼き付く。そしてこの経験は生涯の深い傷となり、ずっと未来まで情念や困惑を残す。

たった80年前のフランスが舞台。現代でも繰り返される戦争は、人類の罪としか言えない。
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